1日遅れとなったが昨日はトランスジェンダー追悼の日だった。ヘイトクライムでこの1年に殺害された何百人を覚える日だ。殺される人の多くはセックスワーカーで、有色人種で、いくつもの複合的な困難を抱えながら生きていた人だ。国によっては、トランスの人が生きられる性産業のコミュニティはマフィアと距離が近い。そもそも殺人の発生率が異常に高いところで生きないといけない人もいる。複合差別についても考えさせられる。
殺されなくても、自死という形で死ぬ当事者は多い。名前やディテールを書くこともできるが、気が滅入るので省略する。私としては、そんなことはわかりきっていて、トランスヘイトのひどい昨今は毎日が追悼の日みたいな気分だから目にするのもちょっと辟易する。
先日、亡くなったミス・メジャーのことを思う。78歳、大往生を遂げたビッグマザーだ。ストーンウォールの生き証人でもあった。
*自動翻訳で日本語字幕も出ます
メジャーさんは、路上や刑務所で生きるしかないたくさんの孤独なトランス女性たちのママで、有色人種のトランスの活動家で、豪快な人だった。
何千もの電話番号が携帯に入っていて、娘たちに手紙や必要なものやお金を送ったり、ハグしたりしていた。家族に追い出され、誰にも愛されない人たちがあまりに多い中で、彼女はNPOのスタイルではなくて大きな家族を作ることにした。文字通り、たくさんの人の命を救ってきた。
そんな存在は稀有だから元々コミュニティでは知られた存在だったが、2010年代になって(つまり70代になってから)メジャーさんは世界的にも名前が知られるようになった。彼女のドキュメンタリー映画が作られ、日本を含めた各国でも上映される。メジャーさんをモチーフにTシャツやマグカップも販売された。
トランスの人たち(それも有色人種の)の名前が話題になるのは、それまでは殺された時だけだった、とメジャーさんの秘書は語る。メジャーさんは生き延びたことで、声をあげ続けていることで名前が知られた。
メジャーさんは社会からの抑圧や政府からのネグレクトとして定義される以外の人生を若い世代に想像させてくれる人、と周囲は語る。日本の私たちが、メジャーさんのドキュメンタリー映画を好きなのも同じ理由だろう。
トランスの人が犠牲以外で語られることがもっと増えていく、そんな世の中になるように願う。