バラバラに、ともに。遠藤まめたのブログ

LGBTの子ども・若者支援に取り組む30代トランスの雑記帳です

トランスを知るためのQ&A(初心者編) ①

以前ホームページを更新するときに記事を削除してたことに気がついた。

補足して再UPします。

Q.1 トランスって同性愛の仲間?

「トランスであること」と「どんな相手が好きか」は別モノです。

トランスの人たちは、「性同一性(ジェンダーアイデンティティ)」と「生物学的な性(からだの性)」のあり方が、他の人たちと異なっています。

「性同一性」とは、自分のことをどのような性別だと捉えるかという感覚を指します。自分のことを男や女だと捉えたり、その両方/どちらでもない/中間だ、などと捉えたり、人によって感じ方は千差万別です。「生物学的な性(からだの性)」と性同一性は、大半の人ではおおむね一致しており、大きな苦痛や違和感を生み出すほど食い違っていることはまれです。しかしトランスの人たちは、この「食い違い」によって激しくストレスを感じます。

同性愛とは「性的指向」(どんな性別の相手を好きになるのか)が同性に向いていることを表します。「性同一性」と「性的指向」は、それぞれ異なる概念です。


諸説ありますが、トランスの人たちは人口の0.3%(約300人に1人程度)、同性に惹かれる人は、人口の3~5%(約20人~30人に1人程度)存在すると言われています。トランスと同性愛者(ゲイ、レズビアン)や両性愛者(バイセクシュアル)とでは、困りごとや感じていることが、異なる部分が多くあります。とはいえ、社会の「当たり前」「普通」に苦労しているという面では、共通する側面もたくさんあります。


そのため、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)という言葉で繋がっていこうという流れがあります。


ちなみにトランスの人の性的指向は、さまざまです。
トランス男性の多くは女性(異性)を好むとされますが、男性(同性)が好きな人もいます。
トランス女性では男性(異性)を好きな人と、女性(同性)を好きな人が半々くらいです。
相手の性別は問わない人も、そもそも恋愛が好きではない人もいます。