バラバラに、ともに。遠藤まめたのブログ

LGBTの子ども・若者支援に取り組む30代トランスの雑記帳です

YouTubeに講演をアップしました

ライブ配信だらけ

前回の記事でも書きましたが、COVID-19対策で講演やイベントが軒並みライブ配信になっています。もともとインターネットが好きで、オンライン配信によって遠方にお住まいの方や外出が難しい方にも情報が届けられるメリットは大きいと考えているので、今のところ「むしろチャンス!」みたいに思っています。endomameta.hatenablog.com

 

講演を全部アップしました

静岡市で予定していた講演会も、私の分はライブ配信になりました。

50分間の長丁場の動画を最後まで見られる方がどのくらいおられるか不明ですが、自宅でポップコーン食べながら私の話が聴ける機会はあんまりないと思うので、ご興味のある方はご覧ください。

www.youtube.com

 

構成として

  1.  多様な性の基礎知識
  2.  多様な性をめぐる課題
  3.  私たちにできること

の3部構成になっています。LGBTの説明なんて興味ある人にとっては耳タコでつまんないと思いますが、

  • 「内心どう思っているかはともかく注意深くあればいいんでしょ」という間違った捉え方にならないような導入
  • 異性愛中心主義が課題であることのわかりやすい伝え方
  • 抑圧の定義が主流派と非主流派では異なるという話(いわゆる特権の話の入り口)
  • 差別解消には「ロールモデル(自分の姿を見せていく当事者)」と「態度モデル(異なるリアクションを見せていく非当事者)」の2パターンの登場人物が必要であること

など、初めて学ぶ人にも伝わるよう工夫しているので、その辺りは他の場所で話す人にも参考になると思います。

多様性教育をどう行うか

LGBTに関する啓発活動を含めて、いわゆる多様性教育を実施している人は、自分を含めて専門教育は受けず(私は獣医学科出身です)、自分なりの嗅覚、カン、才能、体当たりで講演している人が多いけど、このエリアについて学問として「何をどのように伝えたら効果的か」を系統立てている人たちもいるので、そこから学ぶのもいいと思います。

日本語だとこちらの本が読みやすく、自分の講演でも参考にしています。よかったら手にとってみてください。

 

www.amazon.co.jp

 

 ロールモデル、態度モデルの話は、荻上チキさんの『いじめを生む教室  子どもを守るために知っておきたいデータと知識』(PHP新書) からインスパイアされました。