トランスを知るためのQ&A(初心者編)⑤⑥
Q.5 性別を変えるって大変だよね?
たしかに大変です。しかし、トランスの人が性別を変えるのには肯定的な側面もたくさんあります。
性別を変えると、職場や学校、家族、慣れ親しんだ友人関係、通りすがりの人との接し方など様々な環境での立ち振る舞いが変わってきます。たくさん説明をする必要があったり(カミングアウトを伴います)、説明を避けるための工夫が求められたりします。からだの外見を変えるためには健康面での負担、お金と時間がかかります。法律上の名前や、戸籍の性別を変えるには手続きが必要です。社会の無理解にも曝されるリスクがあり、これらのプロセスはたしかに大変です。
それでも、トランスの人が性別を変えるのには肯定的な側面もたくさんあります。自分の性自認をきちんと表現できるような生き方は、自己肯定感を高め、生きていてよかったと思える機会が以前よりもずっと増えるかもしれません。ストレスが減り、豊かな人間関係を築き直し、はじめて自分の人生を生きているという実感が味わえるようになるかもしれません。それ以上に、性別を変えることは単に「必要」なことであって、その人にとって他に選択肢などありえないことかもしれません。
もしも、あなたが大切な誰かから「性別を変えたい」と打ち明けられたら、「大変なこと」を心配するだけではなく、その人にとってポジティブな意味があるということにも、ぜひ目を向けてください。
Q.6 何をきいてよくて、何をきいたら失礼なの?
人によって異なりますが、単なる好奇心からではなく相手を尊重していることが伝わるよう心がけるとよいでしょう。
カミングアウトしたっきり、お互いがそのことにまったく触れることができなかったり、これまでと同じように(以前の性別の扱いと同じように)関係が続いていくことは、カミングアウトをした本人にとっても不本意かもしれません。
お互いが疑問に思ったことや話したいことを、より安全にやりとりするために、以下の工夫は役立つかもしれません。
- 「答えたくなかったらいいけど」と前置きをつける
- 「いい関係を作りたいから」ということを伝える
- いま、そのことを話したくなさそうであれば、相手のペースを尊重する
- からだの状態(手術の有無)やセックスの話は、興味本位では尋ねない
さらに、以下のような質問をすると、トランスの人はより安心するかもしれません。
- なんて名前で呼んだらいい?(彼とか彼女、「くん」「さん」はどういうのがいい?)
- 何かできることがあったら教えて
- もし他の人から性別のことを訊かれたら、なんて言えばいい?
- 他の友達や家族にはなんて言っているの?
- おすすめの本とかサイトとかあったら教えて。
以前よりも、お互いのことをより深く理解できますように……!
トランスを知るためのQ&A(初心者編) ④
Q.4 性別を変えるってどういうこと?
大きく分けて「社会的な性別を変えること」と、「からだの外見を変えること」の2つがあります。何を、どのように変えたいのか・変えられるのかは、人によって異なります。
社会的な性別を変えるには
たとえば服装や髪型、振る舞い方、人間関係における扱われ方、名前などを、本人がよりフィットするものへと変える方法があります。一度にすべてを変えようとするのではなく、少しずつ試してみることで、なにが本当にフィットするのかを模索することができます。
名前であればニックネームや通称名として周囲に呼んでもらうことから始めて、しっくり来たら家庭裁判所で改名の手続きを行うのもよいでしょう。
からだの外見を変えるには
ホルモン療法や性別適合手術(生殖器の手術)、脱毛などの方法があります。ホルモン療法では、男性ホルモンや女性ホルモンの投与を行うことで、外見の印象が大きく変わります(個人差はあります)。
一方で、いちど始めたら元通りにはならない側面があること、副作用もあることなどから、これらの療法を行う際には、医師によるきちんとした説明や定期的な検査を受けることが大切です。
治療の影響や副作用について日本語で読めるもっとも信憑性が高くて詳しい資料はこちら:トランスセクシュアル、トランスジェンダー、ジェンダーに非同調な人々の健康のためのケア基準(SOC)
日本では、二名の精神科医による性同一性障害の診断を受けた上で、これらの不可逆的な「治療」を行うといったガイドラインが定められています。
戸籍の性を変えるためのハードル
なお、現在の日本では、性別適合手術を受けることなどの一定要件をクリアした場合にのみ、戸籍の性別を変えることができます(「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」)。
社会的な性別や外見が大きく変わったあとでも、パンツの中身を理由として、法的に「元の性別」のままで扱われるのは、たいへん不便なことです。身分証の性別が一致しないことから、就職や結婚、家探しに苦労し、病院で冷や汗をかき、レンタルビデオ屋の会員登録もできない人たちがたくさんいます。法律のために、本人が不要と思っている手術を選択せざるをえないトランスの人もいます。
これは手術や離婚を要件とした性別変更のあり方に問題提起する動画。
結構ショッキングなので閲覧注意(だけどこれが現実。日本は未成年の子どもがいてもいけないのでもっとひどい)。
トランスを知るためのQ&A(初心者編)②③
Q.2 トランスになる“原因”は何?
はっきりしたことは、よく分かっていません。
たくさんの研究者が、遺伝子やホルモン、その他のことが“原因“になるかどうかを調べています。しかし、今のところわかっていることは「性同一性」を決定づけるものは複雑で、単純化して語れないということです。
“原因”探しは、わからないことだらけです。それよりも今日からトランスの人たちとどうやって幸せに生きられるのかを一緒に考えてみませんか。
Q.3 トランス?性同一性障害?みんな手術するの?
トランスの中にも、いろいろな人がいます。
まず、自分のことをどう捉えるかという言葉が、人によって違います。
このQ&Aではトランスという言葉を包括的なモノとして使っていますが、自分自身のことをどういう言葉で表すのかも、人それぞれです。たとえば、性同一性障害、FTM(Female To Maleの略:女性から男性へ)、MTF(Male To Femaleの略:男性から女性へ)、ニューハーフ、男の娘、中性、Xジェンダーなどの言葉で、自分自身を捉えている人たちがいます。
「トランスだ」ということにアイデンティティを強く持っている人もいれば、
単に「ただのおっさんだよ。昔は女だっただけで」と思っている人もいます。
それぞれの捉え方が、その人の真実で、結構バラバラです。
さらに、トランスの人の生き方や感じ方も、個々人によります。
服装や髪型を変えればハッピーな人も、
ホルモン療法や手術をすることでようやく人生に意味を見いだせたという人もいます。
トランスと訊くと、すぐに「手術をしたい人のこと?」「戸籍の性別を変えるの?」と浮かぶかもしれませんが、いろいろな事情で性別適合手術(生殖器の手術)を選ばない・戸籍の性別が変わらないトランスの人たちはたくさんいます。
みんなに理解してもらいたい人もいれば、数人にだけ分かってもらえればいい人もいます。性同一性障害の診断書を持っている人も、持たない人もいます(今の日本では外見を変えるホルモン療法や性別適合手術を受けるためには病気であることの証明=性同一性障害の診断書が必要とガイドラインでは定められてます)。
大切なのは、その人がどうすれば、より幸せに生きられそうかということ。
「これぞ正しいトランスの道」や「ゴール」がどこかにあるわけではありません。
イチカワユウさんに翻訳してもらったこちらの動画がトランスの多様性をとてもあらわしていてステキです。
トランスを知るためのQ&A(初心者編) ①
以前ホームページを更新するときに記事を削除してたことに気がついた。
補足して再UPします。
Q.1 トランスって同性愛の仲間?
「トランスであること」と「どんな相手が好きか」は別モノです。
トランスの人たちは、「性同一性(ジェンダー・アイデンティティ)」と「生物学的な性(からだの性)」のあり方が、他の人たちと異なっています。
「性同一性」とは、自分のことをどのような性別だと捉えるかという感覚を指します。自分のことを男や女だと捉えたり、その両方/どちらでもない/中間だ、などと捉えたり、人によって感じ方は千差万別です。「生物学的な性(からだの性)」と性同一性は、大半の人ではおおむね一致しており、大きな苦痛や違和感を生み出すほど食い違っていることはまれです。しかしトランスの人たちは、この「食い違い」によって激しくストレスを感じます。
同性愛とは「性的指向」(どんな性別の相手を好きになるのか)が同性に向いていることを表します。「性同一性」と「性的指向」は、それぞれ異なる概念です。
諸説ありますが、トランスの人たちは人口の0.3%(約300人に1人程度)、同性に惹かれる人は、人口の3~5%(約20人~30人に1人程度)存在すると言われています。トランスと同性愛者(ゲイ、レズビアン)や両性愛者(バイセクシュアル)とでは、困りごとや感じていることが、異なる部分が多くあります。とはいえ、社会の「当たり前」「普通」に苦労しているという面では、共通する側面もたくさんあります。
そのため、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)という言葉で繋がっていこうという流れがあります。
ちなみにトランスの人の性的指向は、さまざまです。
トランス男性の多くは女性(異性)を好むとされますが、男性(同性)が好きな人もいます。
トランス女性では男性(異性)を好きな人と、女性(同性)を好きな人が半々くらいです。
相手の性別は問わない人も、そもそも恋愛が好きではない人もいます。
カンガルーの夢
6月はプライド月間だ。トランス男性として、さらに昨今の人種差別をめぐる議論においてアジア人でもある私は、勤め先の外資系企業で声をかけてもらえる機会が多い。
社員紹介のインタビュー記事が出て、チャットでみんなに「ナイス」と声をかけてもらえる。
社内でもっとも英語を話せない人間である私に、こうやってコミュニケーションの機会をくれる会社には本当に感謝している。私がLGBTの権利に情熱を抱いていることは英語が堪能じゃなくてもみんなに伝わる。どんなキャラなのか伝わりやすい、という意味でトランスのアクティビストであったことは私にとってすごくラッキーだったし、私の限られた「トランスでいてよかったこと」のひとつは、英語がボロボロでもみんなに「がんばれよ」って言ってもらえることだと思う。
昨年、会社の研修でサンフランシスコを訪れた。
LGBTQの社員だけで小さな集会をもった夜は、ちょうど11月20日の「トランスジェンダー追悼の日」で、暖炉の前でみんなで犠牲者のことをおもった。
この1年だけでもわかっている限りで 331人のトランスがトランスであるという理由で殺された。単にトランスである、というだけでなくて、肌が黒かったり、ホームレスだったり、セックスワーカーだったり、女性だったりすることで殺された。
死について身近に考えたことのないLGBTQの人間は少ないだろう。他の人とちがうと気がついた子ども時代。あるいは胸が膨らんできたり、すね毛が生えてきたりすることの耐えがたい恐怖におそわれる思春期。大人になってからも、そういう人が多いように思う。
自分が出した2冊目の本に書いたが、私自身も何人もの友人を自死で亡くしている。先日はトランス男性の友人が子宮がんで去年亡くなっていたことを知った。まだ若いのに。20歳の頃、映画を観に行ってパフェを一口食べさせてくれた。連れて行ってもらった古着屋はもう無いな。トランス男性は婦人科に死ぬほど行きたくない人間が多い。文字通りだったのだろう。いろいろ思うけど30代過ぎた頃から、人は死ぬんだなあと思うようになった。
自死は防げる死だ、というのは公衆衛生学上はそのとおりかもしれない。死にたいという人に「好きにしろ」とは言わない。生きていてほしいと思う。でもどこかで、そういうこともあるよな、ということも知っている感じだ。
2020年6月の世界はアメリカで職場のLGBTQ差別が禁止されるなどうれしいニュースもあるけれど、トランスパーソンのひとりとしては気が滅入ることのほうが多い。
ハリー・ポッターの作者であるJKローリングがBBCのポストコロナ時代の公衆衛生について書かれた記事の中に「女性、少女または生理のある人」と書かれたいたのをみつけて「生理のある人?女でいいじゃんww」とでもいうような発言をして炎上していた頃、私はもちろん亡くなったトランス男性の友人のことをちらっと思い出したけれど〔生理のある人、というのは「女性の病気」と言われたら絶対に受診したくないと思うトランス男性の健康や命を守るために大切な表現だ〕、SNSではJKローリングこそが被害者ということで、世界中でトランスたたきの投稿がふきあがった。
トランスヘイトのオンライン署名が立ち上がり、それを真夜中に社内チャットに投げたら「寝てんの?」と海外のトランスの同僚から心配された。そんな彼も「TERFのブログを一晩中よんでしまって寝れなかった」という。今度みんなで映画でも観ない?と誘われて、あがったのが先日私が友人たちと上映会を企画した「メジャーさん」だったので、ちょっと笑った。世界のあちこちに私みたいな人がいる。明日私がなにかの拍子で死んでしまったとしても同じような考えの人はいる。
オーストラリアの先住民のことわざに「カンガルーを殺してもカンガルーの夢を殺すことはできない」というものがある。目に見えない精霊やスピリットの話だと思うけれど、このことは他の文化圏で闘っているアクティビストの話を聞くとよく感じる。たくさんの人が殺されたり、人生に戦いつかれて死んでしまった。でも、そのあとでもしぶとく頑張っている人が世界中にたくさんいる。うまくいった話だけでなく、うまくいかなかった人たちの死にエンパワーされることもある。
because this is how she would like to be remembered. All the power to the oppressed. #RaiseTheFlagForSarah pic.twitter.com/loe6odG75x
— Amr Magdi (@ganobi) 2020年6月15日
先日カナダに亡命中だったエジプト人のレズビアン 、サラ・ヘガジ。30歳の若さで人生を閉じた。彼女はライブコンサートでレインボーフラッグをかかげたことで逮捕され拷問や性的虐待を受けた。写真はそのときのもの。同じ夢を世界中の人がみている。
映画『メジャーさん』上映会でした
本日こちらの企画でした。
1969年6月に起きたストーンウォールの暴動に関わった黒人のトランス女性の中で現在唯一の生存者であるミス・メジャーのドキュメンタリー映画。
彼女のパワフルさと冗談のセンス、登場するたびに違うジェンダークィアな出で立ち、刑務所や路上にいるトランス女性をみんな自分の家族として迎え入れてしまう愛情深さに圧倒される。
その一方、ドキュメンタリーを撮影している最中にもどんどんトランスたちが死んでいくことに言葉を失う。メジャーさんと一緒に活動しているという人に去年話を聞いたら、ストリートで生きるトランスの平均寿命は40歳そこらだという。
サンフランシスコを訪れたときの戸惑いはここにも書いた。
テンダーロインで暮らす有色人種のトランスたちのリアリティは私には分からないことだらけだ。ホームレスだらけのこのエリアはそこらが小便くさいし、路上に針が落ちていたりする。カフェで、メジャーさんの活動仲間から大量の「警察をプライドイベントから追い出せステッカー」をお土産でもらった。パトカーが燃えているおっかないデザインは日本で暮らす日本人には、およそ理解できないノリであったし、簡単にわかろうとしないほうが良いものだとも思った。
警察とプライドパレードをめぐる確執といえば、キャシーのこの記事もとてもよかった。簡単に答えが出るものではないが、このような難しい問いをちゃんと考えることが大切だと思う。
ちなみに日本の警察や入管制度とトランスの関係性にも問題はたくさんある。
独房に閉じ込め続けること自体が人権侵害で、精神を病ませてしまう。映画で出てきたのと同じ。
2020年春にLGBTQコミュニティでたぶん起きていることについて
新型コロナとLGBTQ
先日のWezzy連載にも書いたが、昨今の外出規制によって、アメリカでは若年層のLGBTQ向けの自殺予防に取り組む「Trevor Project」への相談が倍増しているらしい。
関連して日本ではどうですか、と取材を受けるけれど「そもそもみんながどんな状況か把握できていない」のが一番のヤバさだと思う。
若年層向けのLGBTの居場所づくりをしているにじーずでは、いまこそデジタルユースワークだぞ!!という感じで、ツイキャスで番組をはじめたけど、いつもみたいにみんなと会って話したりはしてないし、把握していることなんてごく一部だと思う(家族と過ごす時間が長くなったおかげで、関係がよくなった子もいて、よかったなと思った。)
結局は収束した後に「みんなどうだった?」って会って話してようやくソーシャル・ディスタンスがLGBTQコミュニティにもたらしたものについて輪郭が掴める感じじゃないだろうか。
今のところあがっている声としては、LGBTQの人たちへの影響としてはこういうものがあると思う。
- LGBTQ向けの飲食店やバーなどの休業
- 非営利団体や行政による支援事業の休止
- 実家勢の場合、理解ない家族と過ごすストレス
- 講演会や啓発イベントの中止
- パートナー、恋人、同居人からの暴力
- 同居人の存在を隠している人のプライバシー危機
- タイでの性別適合手術延期による見通しのたたなさ
- ホルモン個人輸入や通院の中断
ほかにも、もっと一般的な感染不安やストレス、経済危機などもある。トランスの人たちは不安定な雇用形態の人たちが多いから、より脆弱なところに晒されやすい、みたいなところもある。
どうしたらいいか、について
おそらく対処法としては次の3つがあると思う
- 平常時の状況を変える
- コロナ後の選択肢を増やす契機と捉える
- より抜本的に考える
1 . 平常時の状況を変える
そもそもタイで性別適合手術しなきゃならない日本国内の医療資源の弱さをなんとかしよう、同性の同居人の存在がばれたら社会的に死ぬ、みたいな不安を感じさせる社会状況を変えよう、というもの。そんな簡単にできるかよと言われそうだけど、でも結局には日頃の状況のまずさを改善しないと難しい部分はあるなと。
2.コロナ後の選択肢を増やす契機と捉える
オンラインで若年層のLGBT向け番組をやったら、普段遠くに住んでいて参加できなかった子たちが喜んでくれた。イベントのライブ配信についても同様だった。乙武さんもnote.で書いていたけれど、もとからアクセスできない人はいるし今後もいる。
事態収束後も自宅などからアクセスできる資源を増やすことは価値があるし、今はその準備期間と考えてもよいかも。
3.より抜本的に考える
今は飲食店の人も、映画館の人も、ライブハウスの人も、ひとりぐらしをはじめた学生も、みんな困っている。個人的にはLGBTQが、というより「消費税を下げる」とか「もっと投票にいこう」とか、より抜本的な変革が必要だと感じる。同じように、この状況で困っているLGBTQユースを助けたいと思うなら、虐待/DV/労働相談/貧困関連の既存の相談機関がLGBTQも安心して使える仕様になるよう働きかけるのが良いと思う。特化型でできることの限界も感じる。
新しくLINE相談したらいいかな、電話相談を増やしたらいいのかな、インスタ ライブで悩み相談をしたらいいかな、とあれこれ考えたけど、今はつなげられる社会資源自体がほとんど機能してなく、リファーできるところが少ないのももどかしい。社会資源を増やすこと、LGBTに特化したものじゃないものでも使えるように働きかけを続けることが大事だな、という想いが強まっている。